絵本の時間

幼い頃、読んでもらった絵本。内容はおぼろげになった本もありますが、忙しかった両親が寝る前に読み聞かせをしてくれる、短いけれど温かい時間は、一生の宝物です。そんな記憶を綴り、自分の子どもたちにも幸せの記憶を贈りたいと願うブログです。

ハチドリのひとしずく

あまり嬉しかったモノで・・・・
今日は、最初にお礼を。初コメントいただきました。とっても嬉しかったです。ありがとうございました。「うんこ!」が、あなたの幸せの記憶の種になりますように・・・・。


今日の絵本

ハチドリのひとしずく いま、私にできること
ハチドリのひとしずく いま、私にできること
光文社

あらすじ
 ハチドリのクリキンディが主役の絵本。といっても、とてもとても短いお話です。南アメリカに伝わる昔話が絵本になりました。
ある日、森が火事になり、動物たちが我先に逃げる中、クリキンディだけは逃げずに一滴ずつ水を運んで火を消そうとします。他の動物たちは、それを見て笑いますが、クリキンディの言った一言。「わたしは、わたしにできることをしているだけ」。何かを私たちに訴えかける言葉です。

絵本の思い出
 夏休みのある日、娘ちびkoliが言いました。「ママ、なるべく短いお話の本ない?」聞けば、読書感想文の課題が出ているのだとか。なるべく短い本を読み、さっさと読書感想文を終わらせてしまう作戦でした。少し考えて、私は「ハチドリのひとしずく」を貸してあげました。彼女の読書感想文は、何日たっても書きあがりません。他の本に変更してしまったかな?と思っていた1週間後、私のデスクに感想文が乗っていました。以下、ちびkoliの感想文から抜粋です。
「・・・・クリキンディは、自分が命をなくすかもしれないと分かっていたのだと思う。それでも動かずにはいられなかった理由は何だろう。それは、みんなで仲良く暮らした森。森を失うことは、仲間を失うこと。命を失うこと。未来を失うこと。だから、クリキンディは、体が小さくても、力がなくても、自分が一員としてやるべきことをしたいと願って行動したのだと思う。何よりも、幸せに暮らしたみんなとの思い出を守りたかったのだと思う。・・・・中略・・・・私は、小さい。私が出来ることも少ない。でも何も出来ないわけではない。強い人になりたい。戦う勇気を持ちたい。クリキンディのように・・・・母は、そのことを伝えたかったのだと思う。」
 読み終えたとき、私は泣いていました。感動したのです。親バカですね、笑。彼女なりに、ずいぶん悩んで書いたのでしょう。何度も何度も、消しゴムで消し、書き直した跡がありました。その悩んだ跡にとても感動しました。
 本には、続きがあります。クリキンディのお話に続いて、実際に世界の何かのために戦い、行動している人たちの手記が載っています。彼女はそこも読んだのでしょうか?伝説のスピーチを地球サミットで行った女の子セヴァン・カリス・スズキの現在など。
 この本について、娘とは、その後話したことはありません。話す必要がなかったからです。子どもの時代を少しずつ卒業し始めた娘が、何かを感じてくれたのだろうと信じているからです。親として、とても幸せな絵本の記憶です。
 今、心に絆創膏が必要になっている大人の皆さんにも「しあわせの記憶」の種を!

「ハチドリのひとしずく」と関わって紹介したい本

あなたが世界を変える日―12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチ
あなたが世界を変える日―12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチ
学陽書房

環境サミットで1人の少女が訴えたスピーチ。「なぜ、大人は私たちにしてはいけないということをしているのですか」と。私たちにも何か出来るかもしれない、しなくてはならないと考えさせてくれるスピーチ記録です。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます人´∀`).☆.。.:*
「子どもたちに幸せの記憶をおくろう」


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