絵本の時間

幼い頃、読んでもらった絵本。内容はおぼろげになった本もありますが、忙しかった両親が寝る前に読み聞かせをしてくれる、短いけれど温かい時間は、一生の宝物です。そんな記憶を綴り、自分の子どもたちにも幸せの記憶を贈りたいと願うブログです。

ちっちゃくたって、おっきな愛

今日の絵本


https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784338126335

あらすじ
ちびちびくんというネズミの奮闘ぶりが可愛らしい仕掛け絵本です。ちびちびくんは大好きな子がいるのですが、ずっとずっと上の方にいるので、届きません。
 だから、いろんなモノを積み上げます。少しでも高く、少しでもあの子のそばにいたいから。ティーカップや指ぬき、野菜もどんどん積み上げていくのでグラグラしていて、ちょっぴり不安。けれど、ちびちびくんは全くそんなことは気にしません。そして、積み上げたものがすべて崩れてしまったとき、あの子が首を伸ばして近づいてきます。なんとちびちびくんの大好きな女の子はキリンだったのです。小さくたって、気がついてもらえなくたって、少しずつ、自分らしく、一生懸命にあの子に思いを届けたちびちびくん。思いはキリンさんに、とうとう届くのです。


絵本の思い出
koli太郎に初めて買った仕掛け絵本。最後にキリンさんが、ちびちびくんに首を伸ばし、チュッとキスをするのに大喜び。キャッキャッと手をたたいて喜ぶのでした。
 現在、「ちっちゃくたって、大きな愛」を覚えているかな?質問してみると、「う~ん、記憶にない」だそうです(ノД`)
 ちょっぴりがっかりしましたが、小さかったときに好きだったことを伝えると、仕掛けをパタパタ動かしながら読んでいました。「ろうそくとかティーカップとか、崩れやすいモノじゃなくて、もっと安定したモノを重ねれば良かったんじゃない?」と、なんだか現実じみたコメント。確かにそうなんだけれど、その不安定なモノを重ねたところが、何かを伝えているんじゃないかな?と、その時私は思ったのですね。
 息子の一言でしたが、ただかわいらしい絵本だったイメージが、大きく変化した瞬間でした。息子に伝えると彼は「う~ん」とまた悩んでいましたが・・・・。
 「よく、わかんないんだけれど・・・・」と前置きして話してくれました。確実に相手に思いを伝える方法なんてないんだと思うこと。よかれと思っても裏目に出たり、好意を伝えたつもりが誤解されちゃったり・・・。どうも、koli太郎も大好きな女の子がいるらしい、笑。ちびちびくんがキリンさんに気づいて欲しくて重ねていった不安定なモノは、つまり、そうした数々の試みを示しているのではないのかな、と感じたそうです。
 ふーん。愛は盲目ということかな?「おっきな愛」がちびちびくんを突き動かしているのでしょう。
 なんだか、急に大人になってしまって、ちょっと嬉しいような、寂しいような思いをした母なのでした。今、絵本を通して彼の気持ちを知ったり、一緒に話し合ったり出来ることは、母にとって幸せなことだなぁと感じます。また、私が「しあわせの記憶」をもらってしまいました。良い絵本とは、こうやって人と人をつないでくれる本なのでしょうね。
 小さい頃の記憶は残っていないようですが、別の形でこの絵本の思い出がkoli太郎に刻まれますように。

子どもたちに幸せの記憶をおくろう

                                                                                      

最後までおつきあいいただき、ありがとうございます(^-^*)
ではでは(^_^)/~


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